著者
深谷 富夫 小林 次郎
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.1982, no.33, pp.25-28, 1982

秋田県では1978年に48%のKSM耐性菌株率が認められ、翌1979年からカスミン剤の使用を規制した。その結果1981年には明らかな耐性菌株率の減少が認められ本剤の使用を完全に中止した場合1年間で前年の0.6~0.4倍に減少した。隣接した市町村間でも耐性菌株率やその減少速度に著しい相違が認れられたことから規制がよく守られていない向もあると考えられたが、また耐性菌株率に対する薬剤の影響は、その地域の農薬の使用状況に応じて限られた範囲に起っているものと考えられた。