著者
渋江 桂子 大場 信義 藤井 英二郎
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.121-124, 1995-03-31
被引用文献数
5 9

本研究は,都市周辺地域の緑地保全計画の基礎として,横須賀市野比地区の谷戸田においてゲンジボタルを研究対象種として選定し,ゲンジボタルの成虫個体数に影響を及ぼしている生息環境要因を解析することを目的とした。マン・ホイットニ検定によりゲンジボタルの生息環境として2つの異なる地形の存在が明らかになった。地形の異なる2つのタイプについて重回帰分析を行った結果,両方の地形タイプに共通して,ゲンジボタルの個体が選択した生息環境要因は,川幅と流速と冬の水路照度であった。さらに,地形タイプに固有に,ゲンジボタルの個体が選択した生息環境要因は,夏の水路照度と谷戸田の長さと畔の高さであった。