著者
渡瀬 淳子
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:甲3124号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2010/6/22 ; 早大学位記番号:新5400
著者
渡瀬 淳子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.21-29, 2005-12-10 (Released:2017-08-01)

中・近世を通して流行した、熱田明神が楊貴妃となったという伝説について、中世の諸文化との関連から多角的に論じた。『曽我物語』巻二「玄宗皇帝の事」という章段の簡単な記述を出発点とし、この伝説がどのように生成・発展し、広がっていったかを追った。その中で、時代が下るにつれて物語が具体的に変化していく様子や、謡曲や『長恨歌』注釈への影響、日本の伝説の中国への輸入など、この伝説を取り巻く状況が明らかになった。
著者
渡瀬 淳子
出版者
古典遺産の会
雑誌
古典遺産 (ISSN:02878925)
巻号頁・発行日
no.53, pp.74-84, 2003-09
著者
渡瀬 淳子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.27-36, 2013

<p>中世において粗末な家を描写する際にしばしば用いられる言葉に「松の柱」がある。 これは白居易の詩句から出た表現であったが、白居易の活躍した中国において、「松柱」が特別な意味を持つことはなかった。しかしそれがなぜか日本においては、ぼろ家の描写に定型句のように用いられることとなった。この現象を探るため、散文韻文の用例を検討した結果、この現象の根底には『源氏物語』の流行があると考えるに至った。さらに『源氏物語』享受を通して白居易の詩を須磨巻の内容に即して理解した結果、極めて日本的な解釈が成立していた可能性を指摘した。</p>
著者
許 紅霞 渡瀬 淳子
出版者
宋代詩文研究会
雑誌
橄欖 (ISSN:09161414)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.144-180, 2010-03-31
著者
渡瀬 淳子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.27-36, 2013-07-10 (Released:2018-07-13)

中世において粗末な家を描写する際にしばしば用いられる言葉に「松の柱」がある。 これは白居易の詩句から出た表現であったが、白居易の活躍した中国において、「松柱」が特別な意味を持つことはなかった。しかしそれがなぜか日本においては、ぼろ家の描写に定型句のように用いられることとなった。この現象を探るため、散文韻文の用例を検討した結果、この現象の根底には『源氏物語』の流行があると考えるに至った。さらに『源氏物語』享受を通して白居易の詩を須磨巻の内容に即して理解した結果、極めて日本的な解釈が成立していた可能性を指摘した。