- 著者
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満 柏
- 雑誌
- 第80回全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.2018, no.1, pp.29-30, 2018-03-13
ものを見ることは情報処理である。視覚範囲が画面とオーバーラップのとき、画面以外の部分、つまり認識対象外のものが視覚範囲に入り、情報処理の妨げとなる。このとき、アンバランスの感覚が生じる。これは「均衡」が求められる理由だと思う。ゲシュタルトの視覚原理によれば、脳は視覚対象を体制化しようとする。その結果、画面には多くの情報グループが現れる。体制化した情報グループは視線を誘導し、視覚範囲をきめる。ゆえに、情報グループのあり方が画面の均衡感を決める。すべての情報グループに位置、形状、大きさなどのデーターがとれるので、画面の均衡度合いも数値化することが可能で、計算できると思う。