著者
濱 森太郎
出版者
三重大学日本語学文学研究室
雑誌
三重大学日本語学文学 (ISSN:09184449)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.61-75, 1994-05-29

画巻本では、本文を漢字化するとともに、単語の語幹・語尾に使用する仮名字母を統一することで、規則性が高く、かつ読みやすいテキストを実現した。こうした仮名字母の規則的な集中利用と、単語表記の著しい規則性とが同居するところに画巻本の面目がある。
著者
濱 森太郎
出版者
三重大学日本語学文学研究室
雑誌
三重大学日本語学文学 (ISSN:09184449)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.47-60, 1993-05-30

「天理本」「画巻本」の間には、二○種類の仮名字母の変更がある。しかも、この二○種類の仮名字母の変更には、書き安く読み安い字母を選び、その限られた仮名字母を集中的に用いる用字意識が、認められる。この変更によって、芭蕉は複数の汎用文字の拮抗状態を解消すると共に、汎用文字の性格を失った字母を機能上限定し、特殊化したのである。
著者
濱 森太郎
出版者
広島大学国語国文学会
雑誌
国文学攷 (ISSN:02873362)
巻号頁・発行日
no.217, pp.1-12, 2013-03