著者
濱崎 裕介
出版者
九州共立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

研究を通して以下の点が明らかとなった。・器械運動を苦手とする学生の多くが、技ができないのは生理学的な体力要因のためだと思い込んでいる。また、できない動き方と目標とする動き方との外形的な違いのみを探ろうとする。つまり、客体として身体を捉える傾向にある。・指導の際には学習者はどう動こうとしているのかという動感を分析し、動きのコツをつかませるための感覚的なアドバイスが必要となる。・体育の学習を通しては生理学的な体力の向上も重要であるが、自己の身体で動きのコツをつかむという経験はさらに重要となり、身体知の形成こそが教科体育固有の学習目標となる。