著者
瀧澤 理穂
出版者
石川県立看護大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2020-04-01

子どもをもつがん患者は、自身の病名を子どもに伝えるか否かに苦悩を抱き、本来治療に向けるべきエネルギーを消耗し、心身の負担が増大することが報告されている。しかし、看護師は十分な患者支援が出来ていない現状にある。患者への寄り添いを看護師の重要な役割を考えるNewmanは、看護師が患者とパートナーとなり対話を行うことで、患者が自分らしい生き方を見出すことが出来ると述べている。そこで本研究は、子どもに自分の病名を伝えることに悩むがん患者と研究者が、Newman理論に基づいたパートナーとなり対話を行ったならば、患者が自分なりにどのような解決の方向性を見出していくか、その体験を明らかとする。