著者
八田圭斗 小野景子 熊野雅仁 木村昌弘
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.369-370, 2014-03-11

ソーシャルメディアにおける信頼ネットワークの成長を,その観測データを用いて予測する問題を考える.本研究では,バランス理論とステータス理論に基づき信頼リンクに関するユーザ3人のトライアド構造に着目する従来アプローチを拡張して,ユーザ間の信頼リンク媒介者の数が,そのユーザ間の信頼リンク生成に及ぼす影響を分析する.製品レビューサイトEpinionsの実データを用いた実験により,媒介者数に基づく信頼リンク予測法が,ユーザアクティビティの観測データのみを用いる手法よりも有効であることを実証する.また,ユーザ間に信頼リンクが生成される前後において,そのユーザ間の媒介者数に特徴的変化パターンが見られることを明らかにする.
著者
笠野晃平 熊野雅仁 小野景子 木村昌弘
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.81-82, 2014-03-11

近年、ウェブ空間に観光情報が溢れるに従い、自ら旅行計画を立てるユーザが増えつつある。しかし、旅行前の調査では主要な情報が得られるものの、得られた情報は断片的で観光先相互間の移動や、相互の距離感ならびに関係において調査不足が弊害を招く場合や、事前調査では見逃した興味が湧く対象に出くわしても、突然の経路変更に対応できない場合もあり得る。本研究では、3D模擬地球に没入し、嗜好に合う観光先周辺を実環境を考慮してより詳しく調べ、旅行前に観光経路のプランを練り上げ得る、没入型3Dシステムを提案する。京都市を観光先と想定し、京都の主要交通機関のうち、バス路線に沿った実験を通じて、提案システムの有効性を検証する。