著者
片平 篤行
出版者
群馬県林業試験場
巻号頁・発行日
no.15, pp.16-38, 2010 (Released:2011-07-26)

堅果類の豊凶とツキノワグマの出没について調査したところ、以下のことが明らかとなった。1.GPS首輪を用いたツキノワグマの行動調査により、4頭のツキノワグマの行動特性を把握した。2.3年間の豊凶調査結果では、3樹種(ブナ、ミズナラ、コナラ)の豊凶変動が類似していた。3.調査地域のツキノワグマの出没と豊凶変動に負の相関が見られた。4.8月中旬に豊凶調査を集中的に実施することにより、豊凶の把握と9月以降のツキノワグマの出没予測が可能であると考えられる。