著者
三鴨 可奈子 片桐 浩史 汐田 まどか
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.11681, (Released:2020-04-01)
参考文献数
20

【目的】症候性側弯を呈した症例に対し装具療法とともに運動療法とシーティングを実施し,脊柱アライメントと姿勢の改善がみられたので報告する。【対象と方法】対象は症候性側弯症をもつ2 例で,症例1はCobb角36°,骨盤傾斜Pelvic Obliquity(以下,PO)13°,体幹偏移Trunk Shift(以下,TS)10 mm,症例2 はCobb 角51°,PO25°,TS139 mm であった。どちらも動的脊柱装具Dynamic Spinal Brace(以下,DSB)の装着を開始した。圧力分布測定器で座面圧力の左右対称性を確認し座位練習など運動療法およびシーティングを実施した。【結果】症例1 は Cobb 角18°,PO5°,TS2 mm,症例2 はCobb 角33°,PO2°,TS39 mm と改善した。【結論】装具療法に併せ座面圧力を確認しながら座位荷重訓練やシーティングを行ったことが改善につながったと考える。