著者
片瀬 泰幸 三輪 昌也 半田 志郎 大下 眞二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.512, pp.37-42, 1999-12-16

ディジタル無線通信において,効率のよい電力増幅を考えた場合,増幅器の非線形領域までも利用することになる.その時,AM-AM,AM-PM歪みにより符号誤り率は劣化する.本稿では,振幅位相変調方式について,非線形増幅器が用いられた場合のスペクトルの拡大,符号間干渉,符号誤り率について考察している.白色ガウス雑音通信路およびフェージング通信路に対して,多シンボル遅延検波および同期検波が用いられた場合のスターQAMの符号誤り率を検討し,多シンボル遅延検波の方が,同期検波よりも良好な誤り率特性が得られることを確認した.