著者
牛尾 俊介
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会誌
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.376-384, 1980
被引用文献数
1

アスファルトのクリープ挙動の支配要因として粘度は非常に重要である。また, 施工時, 供用期間中を通じてのアスファルトの品質•性状のうち, 粘度が供用性能評価に関係がある場合が多い。アスファルトの粘度測定は, 高温では比較的簡単であるが, 常温•低温では技術と設備の両面において困難が伴う場合が多い。筆者はアスファルトの物理性状から, 任意の温度における粘度を簡単に求めることが出来る粘度表示式を提案し, その信頼性を確認した。各種アスファルトの針入度, 軟化点とその両者より得られるPIが既知であれば, アスファルトの各種応用技術のなかで粘度の指標を必要に応じて有効に利用することが出来る。