著者
西林 長朗 猪野 俊平
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.820-821, pp.501-505, 1956 (Released:2006-12-05)
参考文献数
23
被引用文献数
1

1. 游走子嚢および側糸の両器官共に, 胞子葉の表皮細胞から発生する。2. 游走子嚢内における最初2回の核分裂は減数分裂であり, 其の後, 引きつづいて3回の核分裂が行われて32の遊離核が形成され, その結果, 32の游走子が作られる。3. 本植物の染色体数は n=22 である。4. 第一分裂中期の紡錘体の両極には, それぞれ中心体状の小粒が認められた。