著者
田中 建彦
出版者
長野県看護大学
雑誌
長野県看護大学紀要 (ISSN:13451782)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.51-60, 2002-03-31

アイルランドではほとんどの人がケルト語に属するゲール語を話していたが,英語を話すイングランド人によって植民地化され,この国の言語は英語にとって代わられ,アイルランド語(アイルランドで使われているゲール語をアイルランド語と呼ぶ)は次第に衰退していった.植民地支配者の言語である英語が少しずつ社会に浸透していったことに加えて,教育現場でアイルランド語の使用を禁止し,すべての教科を英語で教えることを命ずる政策が実施されたこともアイルランド語の衰退に大きな役割を演じた.19世紀に自治権を獲得したアイルランド政府は,
著者
田中 建彦
出版者
長野県看護大学
雑誌
長野県看護大学紀要 (ISSN:13451782)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.51-60, 2002-03-31

アイルランドではほとんどの人がケルト語に属するゲール語を話していたが,英語を話すイングランド人によって植民地化され,この国の言語は英語にとって代わられ,アイルランド語(アイルランドで使われているゲール語をアイルランド語と呼ぶ)は次第に衰退していった.植民地支配者の言語である英語が少しずつ社会に浸透していったことに加えて,教育現場でアイルランド語の使用を禁止し,すべての教科を英語で教えることを命ずる政策が実施されたこともアイルランド語の衰退に大きな役割を演じた.19世紀に自治権を獲得したアイルランド政府は,アイルランド語復活のためのさまざまな政策を試みたが,それらは結局失敗に終わった.本稿では,英国政府のアイルランドに対する英語化政策,またアイルランド自治政府のアイルランド語復活政策がどのようなものであったかを述べ,アイルランド語復活政策の失敗の原因を分析してみた.