著者
田中 裕紀
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.317-322, 2021-07-01 (Released:2021-07-01)

ビジネス環境が急速に変化する中,富士通はDX企業になるとの強い決意のもと,「イノベーションによって社会に信頼をもたらし世界をより持続可能にしていく」といったパーパスを掲げて変革に取り組んでいる。富士通の知財部門は,パーパス実現において重要となる,信頼,共感,挑戦といった循環を構成する各要素での貢献を目指して活動している。本稿では,まず,富士通の知財戦略の進化について触れ,パーパス実現に向けた知財部門の取り組みのうち,特に挑戦について,①新型コロナウイルスに関連する知財貢献,②図書館改革,③新しいサービスIP Insightの3つを紹介する。