- 著者
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宮口 和義
田口 師永
- 出版者
- 石川県立大学
- 雑誌
- 石川県立大学研究紀要 = Bulletin of Ishikawa Prefectural University (ISSN:24347167)
- 巻号頁・発行日
- vol.5, pp.105-111, 2022
本研究は児童を対象に、二重跳び最高記録を調査するとともに、前跳びによる 30 秒間および 10 秒間スピード跳びを測定し、両者の関係を検証するとともに、二重跳び習得に向けた明確な指標を提示することを目的とした。対象は 1 年から 6 年の小学生 1022 人(男子 538 人、女児 484 人)だった。二重跳びが 1 回以上跳べる児童は 1 年では 19.7% であったが、3 年で88.8%、6 年では 93.7% となっていた。5、6 年生でも 6% の児童が 1 回も跳べないことがわかった。二重跳びと 30 秒間スピード跳びとの間に中程度(r=0.45)の、10 秒間スピード跳びとの間に低い相関(r=0.37)が認められた。二重跳びのレベル別にスピード跳びの記録を比較した。その結果、30 秒間で 70 回以上跳ぶことができれば、二重跳びを 1 回跳べることが示唆された。二重跳びの練習方法の一つとしてスピード跳びが有効であることがわかった。