著者
田口,有希夫
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画論文集
巻号頁・発行日
vol.3, 2001-12-07

日露戦争後の明治40年代から「経済と道徳の調和」を目指し, 内務省を中心として展開された地方改良運動の模範的事跡として全国に喧伝された模範村(本稿の事例については静岡県賀茂郡稲取村)の農村計画・町村自治を明らかにし, 同時代になぜ稲取村が注目されたのかその要因を視野に入れ検討する。そして, 稲取村の振興策が, 今日の地域振興に活かせる点, 学ぶべき点を考えたい思う。