著者
田島 靖則 Tajima Yasunori
出版者
ルーテル学院
雑誌
ルーテル学院研究紀要 = Bulletin of the Japan Lutheran College and Theological Seminary (ISSN:18809855)
巻号頁・発行日
no.51, pp.63-73, 2018-03-01

ジョーゼフ・フレッチャー(Joseph Fletcher)は、キリスト教倫理の規範は愛(隣人愛)にあることを強調した。しかし、彼の主張が愛に導かれてなされたと考える人は多くない。キリスト者の「生の規範」としてイエスが示したのは、愛だけではなかった。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない(マタイ18:3)。」というイエスの言葉は、「幼稚性」というもう一つのキリスト教倫理の規範があることを示唆している。世界的な童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen, 1805 〜1875)の作品を足がかりとして、「子ども目線」のキリスト教倫理について論じたい。
著者
田島 靖則
出版者
ルーテル学院
雑誌
ルーテル学院研究紀要 = Bulletin of the Japan Lutheran College and Theological Seminary (ISSN:18809855)
巻号頁・発行日
no.51, pp.63-73, 2018-03-01

ジョーゼフ・フレッチャー(Joseph Fletcher)は、キリスト教倫理の規範は愛(隣人愛)にあることを強調した。しかし、彼の主張が愛に導かれてなされたと考える人は多くない。キリスト者の「生の規範」としてイエスが示したのは、愛だけではなかった。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない(マタイ18:3)。」というイエスの言葉は、「幼稚性」というもう一つのキリスト教倫理の規範があることを示唆している。世界的な童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen, 1805 〜1875)の作品を足がかりとして、「子ども目線」のキリスト教倫理について論じたい。