著者
橋口健太 田島怜一郎
出版者
サイエンスキャッスル
雑誌
サイエンスキャッスル2014
巻号頁・発行日
2014-12-19

2012年の金環日食では、太陽の周辺減光の研究を行った。周辺減光とは、中心部に比べ周縁が暗い現象である。しかし、月の輝きは周縁まで明るく、お盆に例えられる。これに疑問を持ち、月の輝きについて研究を始めた。色々な月齢の月の写真を撮り、陸地の数箇所を測光した。その地点の太陽光の入射高度、地球への反射高度、方位角を、グノモンを使い実験的に求めた。また、月の地表に例えた紙などの複数の素材を用い、自作の実験装置で、様々な角度で反射実験を行った。これらの測定から月の表土は、紙やすりに似て反射は散乱が多いことが判明した。月の表土であるレゴリスと紙やすりの特徴を比べ、お盆のような月の輝きについて考察を行った。