著者
橋口健太 田島怜一郎
出版者
サイエンスキャッスル
雑誌
サイエンスキャッスル2014
巻号頁・発行日
2014-12-19

2012年の金環日食では、太陽の周辺減光の研究を行った。周辺減光とは、中心部に比べ周縁が暗い現象である。しかし、月の輝きは周縁まで明るく、お盆に例えられる。これに疑問を持ち、月の輝きについて研究を始めた。色々な月齢の月の写真を撮り、陸地の数箇所を測光した。その地点の太陽光の入射高度、地球への反射高度、方位角を、グノモンを使い実験的に求めた。また、月の地表に例えた紙などの複数の素材を用い、自作の実験装置で、様々な角度で反射実験を行った。これらの測定から月の表土は、紙やすりに似て反射は散乱が多いことが判明した。月の表土であるレゴリスと紙やすりの特徴を比べ、お盆のような月の輝きについて考察を行った。
著者
小山亮太郎 石原翼 岩崎彩
出版者
サイエンスキャッスル
雑誌
サイエンスキャッスル2015
巻号頁・発行日
2015-12-04

植物の生育には水・酸素・温度や光が必要だが、そのほかにも音が生育に影響を与えるという話を聞く。音の何が生育に影響を与えているのかを調べてみたところ、音由来の空気の振動により細胞が刺激され、結果、生育が向上するらしいことが分かった。そこで音の周波数=空気の振動数が、植物の生育にどのような影響を与えるのかを調べてみた。実験には大豆を用い、水につけた後、種々の周波数の音を聞かせるもの、聞かせないものに分け4日間育て、このときの発芽率や芽の成長度を計測した。複数回の実験を重ねることにより、小さいながらも差異を見いだすことができた。
著者
加藤正宏 西井瑞季 田中美穂 平瀬詩織 牛若菜月 東畑知真 田端優貴
出版者
サイエンスキャッスル
雑誌
サイエンスキャッスル2014
巻号頁・発行日
2014-12-19

バナナの成熟に伴いその皮は斑点状に黒色化する。ドーパミンの重合による黒色化である。この現象に興味を持ち研究を始めた。特に、①なぜ、斑点状に黒色化するのか(生物学的意味)、②斑点状に黒色化する仕組みはどうなっているのか、③なぜ、ドーパミンが存在するのか(生物学的意味)、これらの点に疑問を持ち、その解明を目的とした。今回は、②について知見を得るべく、「バナナの皮の変化の温度依存性(‐8℃~200℃)」を調べた。その結果、20℃および30℃で保存した場合のみ、明確な斑点状の黒色化が観察された。また、細胞レベルでの黒色化を確認するために、表皮の顕微鏡観察も行った。これら以外に、得られた知見を紹介する。