著者
田端 佑介 柴 かつよ
出版者
NPO法人 日本自閉症スペクトラム支援協会 日本自閉症スペクトラム学会
雑誌
自閉症スペクトラム研究 (ISSN:13475932)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.33-37, 2013-10-31 (Released:2019-04-25)
参考文献数
6
被引用文献数
1

本研究は度々頻尿行動が発現した自閉症児に対して、排尿の回数を軽減させ、適切な排泄行動を再確立することを目的として介入を行い、その効果を検討した。本事例は特に疾患がなく実際には尿が出ないか、極僅かしか出ないにも関わらず、トイレに行きたがる行動が度々発現し、両親の生活面の負担が増加していた。生活面の調査を行い、生活面の指導、両親へトイレット・トレーニングのフォローなどを行った。介入の結果、適切な排泄行動を再確立することができ、介入終了後においても適切な排泄行動が維持された。