- 著者
-
畑中 豊
木下 一郎
秋田 弘俊
- 出版者
- 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
- 雑誌
- 肺癌 (ISSN:03869628)
- 巻号頁・発行日
- vol.62, no.1, pp.15-25, 2022-02-20 (Released:2022-02-25)
- 参考文献数
- 19
- 被引用文献数
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肺癌におけるドライバー変異を対象としたバイオマーカー検査は,EGFR,ALK,ROS1,BRAF,METに,2021年にRETが新たに加わり,現在本邦では6遺伝子がコンパニオン診断(CDx)項目となっている.またがん免疫療法のバイオマーカー検査としてPD-L1 IHC検査が,2016年よりCDxとして実施されるようになった.本稿では,これらバイオマーカー検査の臨床導入の経緯やその際に直面した諸課題について総括するとともに,マルチプレックスアッセイやリキッドバイオプシーなどの新規検査技術のさらなる普及が見込まれている肺癌CDxの今後の展開について概説する.