著者
畝田谷 桂子 和田 礼子
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究は、留学生の工学実験系日本語論文作成や読解に資することを目的とし、同分野論文の「結果と考察」章の表現意図による細かいレベルの構造と重層的論理構造を明らかにした。また、「考察」の表現意図に含まれる種々の下位の表現意図別に文型を整理した。さらに、英語論文作成手法「スタンダードプロセス」(潮田(1999)『科学英語論文のすべて』日本物理学会編、丸善)を留学生の日本語論文作成に一部改変して試行した結果、添削可能な文章の自立的産出に有効であった。この手法と上述の論文分析結果を合わせて教育方法を考案し、提言を行った。