著者
外川遼介 登内敏夫
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.57-58, 2011-03-02

現在、稼働率や処理性能等のサービスレベルを顧客と合意する運用管理が重要となっている。しかし、障害の発生等に伴うサービスレベルの違反を完全に防止することは困難であるため、事前に違反の予兆を検出し、対処を図る必要がある。違反の予兆に用いるイベントの事例を学習して違反確率を算出する従来の方式では、違反事例が少ない場合、違反確率の正確さに大きな問題がある。そこで、違反の予兆に用いるイベントの確率分布の形状を推定して違反確率を算出するサービスレベル違反予兆方式を提案する。従来方式との比較実験により、提案方式は、違反の予兆に用いるイベントの事例が少ない場合であっても、正確に予兆を検出できることを示した。