著者
百々 昭人
出版者
一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
雑誌
統合リハビリテーション (ISSN:24349275)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.11-25, 2019 (Released:2020-04-05)

統合失調症を抱えながら慢性腰痛に悩む利用者に対して、国際統合リハビリテーション協会認定のILPT(Integrated Low back Pain Technology)を用いて介入した。運動療法による介入の過程で、痛みの原因に“認知のゆがみ”が関係していることに行きついた。これらは非特異的腰痛であると考え、心理社会面へのアプローチを進めたところ改善へと向かった。今回、選択理論心理学を取り入れたILPTを採用することで夫婦関係に温かい風が吹き込み、心的ストレスを解消・痛みを軽減するに至った事例を経験したので報告する。