著者
百瀬 岳夫
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, 1974-12-30

癌局所へ肋膜腔より,または肋腔内ヘテフロン管をそう入しその肋腔内局所点滴,あるいは癌への直検注入等は,その病巣条件により決定されるが,原則は,作用機序列,小量多剤併用の型であり,副作用防止に副皮ホルモンを併用する.効果はその当初は迅速適確であり,副作用もほとんどなく,宿主の細胞免疫の場もよく証明される.転移,薬剤の感受性の低下,癌局所反応の判別等への知識が追加されれば,この治療成績は更に良好となろう.