著者
相見 昌吾
出版者
筑波大学比較民俗研究会
雑誌
比較民俗研究 : for Asian folklore studies
巻号頁・発行日
no.19, pp.141-152, 2003-11-30

近代以後の国家は、ウェストファリア条約(1648・三十年戦争の後の講和条約)の結果誕生したもので、それを主権国家と呼ぶ。(この概念が定着するまで、約百年はかかっている。)主権国家は当然歴史的過程において出現した国家であり、①国家主権、②領土を中心とする領域、③永続的に生活する住民、④統治する政府、という四つの構成要素からなる。・・・