著者
相馬 一友 池田 哲夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学
巻号頁・発行日
vol.97, no.105, pp.1-6, 1997-06-19
参考文献数
4

近年, 1GHz以上の周波数利用が盛んになり, 種々の応用が考えられている. 従来から用いられていた電子レンジはISMバンドである事とその近傍の周波数での応用がそれほど考えられていなかった事により, 基本周波数ならびにマグネトロンの不安定性によるその近傍の周波数, 高調波等の漏洩電磁波の存在にはそれほど厳密な注意が払われていなかった感じがある. しかし, PHSなどの通信システムが導入されるにつれ, 問題点も明らかにされつつある. そこで, 本報告では, 電子レンジとPHSが非常に近くで用いられた場合の影響を, モデムによるデータ伝送で評価しようとするものである. 距離30cm程度で動作させると, 回線が接続されない場合がある事を, 実験的に明らかにした.