- 著者
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矢崎 裕一
- 出版者
- 一般社団法人 情報科学技術協会
- 雑誌
- 情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
- 巻号頁・発行日
- vol.70, no.8, pp.413-418, 2020-08-01 (Released:2020-08-01)
大量のデータは,ただデータとして存在しているだけでは有効活用できない。データ可視化の価値について考察した。価値は人が感じるものである。そこでデータ可視化を発信者と受信者によるコミュニケーションの媒介と捉え,そのあり方を考察した。代表的なワークフローを選出し,発信者主体のものと受信者主体のもので二分し,概観した上で,そこから浮かび上がるニーズとコミュニケーションのあり方を考察した。データ可視化は人間社会において,人が人に何かを伝えたり,誰かの課題を解決することをサポートしたりと,今後も重要な役割を担うことは間違いない。