著者
石井 典子
出版者
東京経営短期大学
雑誌
東京経営短期大学紀要 (ISSN:09194436)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.193-218, 2003-03-15

キーボード教育の初期段階において、ローマ字入力のトレーニングを先行して導入することは、正しいタッチメソッドの習得を阻害し、サイトメソッドによる好ましからざる打鍵を身につけさせてしまう傾向にある。しかし、本来タッチメソッドとは、正しく英文トレーニングを導入することによって容易に習得できる技術なのである。本稿では、学習者のタイピング能力を最大限に発揮させるためのキーボード指導法について考察するとともに、キー配列といったインターフェースの改善も打鍵効率に大きな影響を与える要因であることを指摘していく。