著者
町 好雄 劉 超 藤平 光一 石崎 俊明 浜岡 勤 古田土 節夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.100-106, 2001-03-01

心身統一合氣道は(財)氣の研究会宗主籐平光一氏の創見によるものである。氏は、植芝盛平翁を開祖とする合氣道のすべての動きを、自ら心身統一という観点から詳細に確認された。心身統一合氣道は他人から攻撃された場合に身を守る護身の武道であり、呼吸法がきわめて重要な役割を果たしている。今回は、上級者と初心者に合氣道の呼吸を行ってもらい、それが心電図、脳波、血圧などの生理データに与える効果を測定したものである。その結果、上級者は交感神経系を事前から高め、合氣の呼吸時にはむしろリラックスしているが、初心者は合氣中には交感神経系を高めており、また上級者で脳波から口呼吸(心身統一合氣道の方法)と鼻呼吸を比較し、鼻から吸い、口から吐く呼吸(口呼吸と記す)の場合にアルファ波の広がりが確認できた。
著者
町 好雄 劉 超 藤平 光一 石崎 俊明 浜岡 勤 古田土 節夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.404-410, 2001-09-01

氣合氣道の氣を調べるために、折れない腕という実験を行った。これは氣が力ではないということを見せるために行われる方法であるが、この時の生理的測定を行った。その結果、氣の状態における場合でも力を利用場合に比べ交感神経系の活動を半分程度で行っていることが分かった。この報告では気で阻止する場合に息を吐いていることがわかった。これが氣の力に結びついていると考える。力の場合は息を止めて力を出しているのとは全く異なる。