著者
石田 芳子 石川 千鶴子 阿部 テル子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:02859262)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.151-161, 2011-06-20
参考文献数
17

本研究は,多床室における間仕切りカーテン使用に対する患者の認識と使用状況を明らかにすることを目的とした。方法は,質問紙による無記名自己記入式の調査である。一般病棟4床室に入院している成人患者278名を対象に,カーテンの使用状況,カーテンを閉める理由,カーテンの開閉を思い通りにできているか,看護者に望むことについて調査した。有効回答235名のデータを分析した結果,夜間は約90%,日中は約25%の患者がカーテンを閉めていた。カーテンの閉め方は,終日閉めている患者は時間帯で差異を認め,一方夜間はベッド位置により差異を認めた。カーテンを閉める理由は,夜間は6カテゴリー,日中は5カテゴリーに分類され,コード数が最も多かった理由は【プライバシー】保持であった。患者にとって他者からの介入を拒みつつ個人の尊厳を守ることができるのはカーテン一枚で仕切られた空間であり,患者の個人空間に配慮した看護の重要性が示唆された。