著者
守田 了 石田 亮太郎
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2014-CVIM-193, no.4, pp.1-7, 2014-08-25

スポーツ解析では動体視力が重要であり,この測定では高速で高い精度が要求される一方で,周辺視野のような視覚も重要であり,この測定ではカメラレートでの解析で十分である.いろいろな精度で眼球運動を計測することがスポーツ解析には重要である.実際に眼球運動を計測することの重要性があっても,眼球運動を計測する装置がスポーツ時の激しい運動に耐えらないことや,コードが必要であったりするため,屋外で使えないシステムであったり,実際にスポーツ時の測定を行おうとすると困難な問題が発生する.そのため実際のスポーツ時の視点移動計測は研究室の中で測定できるものや TV ゲームを利用したものなど限定的なものに止まっているのが現状である.本研究では屋外で激しく動くスポーツに用いるカメラを用いて,スポーツ時に適用できる眼球運動計測装置を作成し,スポーツ時の眼球運動を分析し,スポーツの向上に役立てる.近年激しいアクション時の撮影に使用される小型カメラを用いて眼球運動計測装置を実現する.本研究ではテニスの競技時の眼球運動を計測し,提案する眼球運動計測装置の有効性を示す.