著者
石野 祐三子 菅野 健太郎
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.94, no.12, pp.2508-2513, 2005-12-10
被引用文献数
2

消化管疾患,特に悪性疾患の早期診断に有用な検査として,胃癌については発癌リスク評価としての血清ペプシノゲン法,ヘリコバクター・ピロリ抗体検査がある.いずれも胃癌の青景因子である萎縮性胃炎を評価し,発癌高危険群の囲い込みに有用である.また大腸癌については便潜血反応の有効性が確立している.更に便中遺伝子変異を検出することで癌の局在診断に結びつけようとする研究も進んでおり,今後の進展が期待される.