著者
石黒 康夫
出版者
日本教育カウンセリング学会
雑誌
教育カウンセリング研究 (ISSN:21854467)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.56-67, 2010 (Released:2019-02-16)

本研究は,応用行動分析学を用いた学校における秩序回復プログラムの開発を目的としたものである。 この方法は,生徒の期待される行動を増加させることで,生徒の問題行動を減少させている。本研究は, ある公立中学校の秩序を回復するために実施された。対象校には,発達障がいがある生徒が多く在籍して いた。そして,発達障がいがある生徒の問題行動により学校の秩序が乱れていた。本研究を実施した結果,(a) 問題行動の数が減少し,(b)問題行動の程度が高いものから低いものに変化した。