著者
石黒 敏洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.35, no.12, pp.189-191, 2006-12

イレウスの緊急手術で麻酔を受けた患者が心肺停止になり、植物状態となりました。裁判では直接の原因をつくった麻酔科医の過失が重くとらえられましたが、手術室の実情を知る医師からは、同情の声も聞こえてきます。
著者
石黒 敏洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.85-87, 2018-03

総腸骨動脈瘤の疑いで患者が検査入院。造影CTで動脈瘤は認められなかったものの医師はそのことを説明せず、心臓カテーテル検査まで実施しました。裁判所は、心カテ検査を受けるか否かの自己決定権が侵害されたとして、慰謝料の支払いを命じました。
著者
石黒 敏洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.147-149, 2011-02

術後せん妄の発症が疑われた入院患者が、病院の建物から転落死しました。遺族は、術後せん妄の発症やそれによる転落死を予見できたなどとして病院側の注意義務違反を訴えましたが、裁判所は棄却しました。事件の概要 男性患者(当時63歳)は、2005年2月23日、食道癌の治療のため大学病院に入院し、3月8日に食道亜全摘手術を受けた(以下、第1回手術)。