- 著者
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砂川 隆一
- 出版者
- 社団法人 日本写真学会
- 雑誌
- 日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
- 巻号頁・発行日
- vol.75, no.1, pp.28-32, 2012 (Released:2013-02-20)
- 参考文献数
- 7
オーディオCDから始まった半径12 cmの光ディスクは,世代交代の激しいエレクトロニクス業界においても極めて安定的なフォーマットを長期に渡って維持している.また,記録型光ディスクも20年以上の歴史と年間100億枚を超える需要で,オーディオ,ビデオ,PC,デジタル写真等の幅広い分野で,データ保存や配布用に光ディスクが使われている.光ディスクは,容量や転送速度といった点ではHDDや磁気テープに及ばないものの,媒体の寿命をはじめとして長期保存に関して高いポテンシャルを持っている.この報告は,アーカイブメディアとして光ディスクを用いる際の注意点,規格化の動向を示す.又,3.11東日本大震災のときに被災したディスクの復旧事例とそのような光ディスクの取扱い方法について紹介する.