著者
渡邉 圭太 西野 勝 神頭 武嗣 内橋 嘉一 佐藤 文生 有井 雅幸
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.7-12, 2020 (Released:2020-03-31)
参考文献数
21

促成作型トマト‘ハウス桃太郎’および‘レッドオーレ’の病害抵抗性誘導と生育収量の確保を目的にUV-Bを2.30~12.56 μW・cm–2の放射照度で毎日23時から2時まで連続照射した.その結果,両品種とも植物体に縮葉症状を呈し,茎葉における乾物率の増加および日焼け果の発生が認められたが,開花,着果および収量への影響は認められなかった.またUV-B照射により果実の糖度が上昇し,酸度が低下することが明らかとなった.果実の着色およびリコピン含有量にはUV-B照射の影響は認められなかった.
著者
岩本 豊 長田 靖之 相野 公孝 神頭 武嗣
出版者
関西病虫害研究会
雑誌
関西病虫害研究会報 (ISSN:03871002)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.17-21, 2003-05-31 (Released:2012-10-29)
参考文献数
11
被引用文献数
1

チンゲンサイ根こぶ病に対して熱水土壌消毒法の適応性を検討した。 熱処理が根こぶ病菌の生存に及ぼす影響を検討では, 50℃: 8時間, 55℃: 4時間, 60℃: 3時間の熱処理によって, 根こぶ病菌の根毛感染は阻害されたことから, チンゲンサイ根こぶ病を対象に熱水土壌消毒を行う場合は, 55℃では4時間以上, 60℃では3時間以上が必要であると考えられた。 根こぶ病激発圃場において熱水土壌消毒を行ったところ, 地温55℃以上の継続時間は7.4時間であった。 熱水処理区の根こぶ病の発生は著しく抑制され, 収量も増加傾向であった。 熱水土壌消毒法のチンゲンサイ根こぶ病に対する適応性は高いと考えられた。