著者
福本 勤
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.23, 2012

震災がれき処理の政府方針「広域処理」が、余り進んでいなのは、がれき処理の本来あるべき姿・本質と矛盾し、政府不信、汚染不安があるからである。望ましい姿・本質は、「がれきは、多量の資源・エネ、コスト(税金)を消費し、CO2を発生しながら、遥々43都道府県に運んでの処理ではなく、①PREC (≡資源・エネ、環境保護、コスト最小化)、②被災地の雇用、補助金受取り、電力供給、③受入れ地住民の不安解消等の観点から、被災地で高効率発電焼却処理する」である。 原子炉排出137Cs等は、直ちに大気中等物質と反応してCsCl 、Cs2O、CsOH 、Cs2CO等の化合物になり、これらはがれき焼却排ガスに含まれることになるが、CsClを例に取れば 、蒸気圧が1000兆分の1気圧程度と極めて低く、ガス・蒸気状では殆ど存在せず、凝縮・凝集して粒径0.001μm以上の微粒子に成長し、バグフィルターに100%近く捕集されることになる。これを理論的に解明した。