- 著者
-
稲垣 寛
- 出版者
- 公益社団法人 高分子学会
- 雑誌
- 高分子 (ISSN:04541138)
- 巻号頁・発行日
- vol.51, no.8, pp.597-602, 2002-08-01 (Released:2011-10-14)
- 参考文献数
- 41
- 被引用文献数
-
3
6
環境保全の立場から,原料の炭素源として空気中の炭酸ガスを使用し,生分解性のポリマーである天然高分子(セルローズ)が循環型社会を形成するうえで見直されている。そのセルローズをもっとも効率よく生産する植物のひとつであるケナフの植生・繊維の物性・収穫物の利用方法についての新しい知見が現在および今後の展開を支えている。ここではケナフとは何か,その特徴,現況について解説したい。