著者
石谷 和久 四七 秀貴 中村 亮一 稲守 久由
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1999, no.2, 1999-03-08
被引用文献数
1

多様なマルチメディア通信の需要の増大に対応するために、マルチプロセッサ構成の分散型通信ノードシステムが提案されている。分散型通信ノードシステムでは、プロセッサ間通信方式として分散オブジェクト指向を採用することで、柔軟なソフトウェア配置と容易なプロセッサ追加を実現している。一般に、通信ノードシステムでは、処理の効率化を達成するためにRealtime OSを備えて、呼処理、保守運用処理など様々な要求品質(処理遅延、損失率など)の異なる処理をその優先順位に従って処理している。一方、分散オブジェクト指向では、サーバ側(ターゲット側)の実行環境とクライアント側の実行環境とは、独立に決定されている。本稿では、分散型通信ノードシステムにおいて、Realtime OSの特性を活かして多様な要求品質の異なる処理を、分散環境で実現するプロセッサ間通信方式を提案する。