著者
穐原 寿識
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.699-706, 2016-09-25 (Released:2016-09-25)
参考文献数
6

海外での日本人選手の活躍が目まぐるしいスノースポーツにおいて,国内のスノーアイテム市場の規模の拡大は伸び悩んでいる.それは従来の中心ターゲット層であった若年層が市場から離れている事が原因の一つである.若年層がスノーアイテムを購入する際に,機能性,デザイン性,そして価格帯の設定といった購買における重要な訴求点を,マーケティング・ブレンドによって数値化を行いプロジェクトチーム全体で共通概念とする. 今回はスノーゴーグルを考察対象とし,一つのモデルケースとする.その分析はターゲットとなるセグメントに対して行ったアンケート調査および,スノーアイテム開発に携わる関係者へのインタビュー調査から試みる.そのデータから実際に商品開発を行い,市場への投入までを本論文では行う.若年層のスノーアイテム購入に対して有効なマーケティング戦略は何が重要であるのかを,マーケティング・ブレンドによって仮説を立て考察していく.