著者
穴澤 貴行
出版者
福島県立医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

膵島移植において、高い細胞収量と分離過程の細胞障害回避の両立は重要な課題である。ClassI/II比を最適化したcollagenaseにneutral proteaseを併用すると、従来法であるThermolysinの併用より高い収量が得られることが明らかにされた。また、膵島分離過程にClイオン阻害剤の添加、Clイオンフリーとした細胞外溶液の使用を導入して、膵島分離収量やViabilityはClイオンの制御により改善されることが明らかとなった。さらに、本邦での臨床背景にそって、心停止ドナーモデルを構築し、心停止モデルでも同様の結果が得られることを明らかにした。