著者
立浪 澄子
出版者
長野県短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

1876年、日本における最初の幼稚園主任保姆(現在の幼稚園主任教諭)となった松野クララは「結婚のため来日したが、たまたま幼稚園保姆の資格を持っていたため、主任保姆に採用された」というのがこれまでの定説だった。今回の研究によって、クララは、岩倉視察団等の情報により、日本に幼稚園設立の計画があることを察知した婚約者松野ハザマの勧めによって保姆資格を取り、来日した可能性が高いことが判明した。
著者
立浪 澄子
出版者
長野県短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

2013年度は茨城県立歴史館に保存されている「高橋清賀子家文書目録(豊田芙雄関係文書)」より松野クララ関連資料を閲覧、コピーをとり、その分析を実施した。その結果、豊田芙雄をはじめとする初期の女子師範学校保姆、並びに卒業生らはクララからきわめて具体的な教材作成、保育への適用について懇切な指導を受けていることが明らかになった。また新たに「松野クララ記念歴史に学ぶ会」を立ち上げ、下記のような研究会を開催した。1、 第1回 平成24年11月3日(土)15:00~16:50 会場 青山フロラシオン 松の間 講演 木戸孝允の人柄-その先見性と情緒-:木戸侯爵家について-私が見た戦前の華族社会の一端- 東京大学名誉教授・お茶の水女子大学名誉学友、同大学外理事 和田 昭允氏 2、第2回 平成25年11月3日(日) 13:30~15:30 会場 青山フロラシオン しらかば プログラム ○講演1「松野ハザマ・クララ夫妻の生き方と明治という時代」社団法人大日本山林会前会長 小林富士雄氏 ○講演2「武村耕靄をめぐる人々」国立音楽大学名誉教授 小林恵子氏さらに、本研究の成果の一部について下記研究大会においてポスター発表を行った。Organisation Mondiale Pour l’Education Prescolaire World Congress 上海 11- 13 July, 2013 The first kindergarten teacher in Japan-Clara Matuno and how the Friedrich Froebel Method came to Japan 1、A brief biography of Clara Matsuno (1853~193) 2、How did the Friedrich Froebel Method take hold in Japan