著者
竹原 直通
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.21-32, 2003-05-15
被引用文献数
2

平安から室町時代に描かれた地獄絵のなかに表れた抜舌図について検討を加えた.刺舌,抜舌,張舌といった,抜舌図の表現パターンの解析から,抜舌図の起源は,ヨガ行者の空想の産物などではなく,古代インドのヒンドゥー教典,マヌ法典にあること,また中国や日本の文化的イメージの複合にあることを考察した.
著者
竹原 直通 Tadamichi TAKEHARA 九州歯科大学予防歯科学講座 Kyusyu Dental College Dpt. of Preventive Dentistry
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.222-229, 2004-09-30

古代インドにおける地獄観の集大成ともいうべき仏教典,「正法念処経」に述べられた抜歯・抜舌の記載について検討した.その結果,古代インドの抜舌刑が晒刑=死刑の一種であった事,またその健康観=病気観は,三世にわたる因果応報理論に基づいていることについて考察した.