著者
竹山 康宏
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.502-504, 2016

イタリアの家庭紙加工機メーカーのFUTURA社(イタリア)は,2002年の創業以来,多数の独自技術を盛り込んだワインダーを世界各国の家庭紙製造企業に納入している。本年6月にイタリアのルッカで開催されたイベント「iT's tissue」では,これまでの技術を更に進化させ「アンドロメダコンセプト」と銘打った最新技術が紹介された。<br>コンセプトは自動化と効率化,製品の高品質化に観点が置かれている。ジャンボロールのハンドリングから始まり,エンボッサー,リワインダー,トリムカッターからログソーに至るまで,作業員の介在を極力少なくしている。<br>また革新的なレイアウトにより省スペース化も同時に実現した。新型ワインダーでは巻き始めと巻き終わりまでエンボスを潰さず均一な巻き取りが可能。これらの優れた技術は今後国内の家庭紙製造に大きく貢献できると考える。