- 著者
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笠井 由美子
- 出版者
- 川崎市立看護短期大学
- 雑誌
- 川崎市立看護短期大学紀要 (ISSN:13421921)
- 巻号頁・発行日
- vol.21, no.1, pp.83-91, 2016-03
低出生体重児の退院後の母親への支援に関するニーズ・支援の実際と成果・支援の課題を明らかにするために文献検討を行った。2005 年~ 2015 年の医学中央雑誌Web を中心として文献検索を行い、国内の文献36 件を分析対象とした。低出生体重児の退院後の母親の支援に関するニーズとして、「退院後の早期支援」「専門性の高い個別アドバイス」「同じ境遇の人からのサポート」「保健サービス」が、支援の実際と成果として「親の会の開催」「個別支援」「児の成長に応じた継続した支援」が、課題として「退院後、早期の支援方法に関すること」「母子保健サービスに関すること」「親の会に関すること」「長期の継続支援に関すること」「母親の特性を医療者が理解すること」が抽出された。今後、NICU 看護師と保健師の連携方法のあり方の見直し、親の会のシステム作りの必要性と未熟児訪問回数の見直しをすることで育児ストレスの低下につながると示唆された。また、児の入院中から母親同士の交流に対する支援内容とその効果を明らかにすることが求められる。