著者
符 儒徳
出版者
Kaichi International University
雑誌
開智国際大学紀要 (ISSN:24334618)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.109-126, 2022-03-15 (Released:2022-04-28)

本稿では,システム評価指標(RASIS)とセキュリティ構成要素(CIARA)に着目し,これらの相互関係を可視化するための構造モデルの構築を試みる。その前に,三方陣(3×3 magic square)とプラトン立体(Platonic solids)との関係により,セキュリティ構成要素(CIARA)に関する構造モデルが得えられたが,1次変換(線形変換:linear transformation)を行うことによりシステム評価指標(RASIS)とセキュリティ構成要素(CIARA)とのトポロジカル関係(topological relations)を築くことができ,この関係を利用すれば,システム評価指標に関するバランスの取れた構造モデルが同様に得られる。また,メビウスの帯(Möbius strip/band)を用いることにより,システム評価指標(RASIS)とセキュリティ構成要素(CIARA)を組み合わせた構造モデルを得ることができる。これにより,新しい RAS と CIA を提案することができる。さらに,この組み合わせた構造モデルを簡単に作れる方法も示す。その考察においてはモデルの合理性はあることが示唆された。
著者
符 儒徳
出版者
学校法人 開智学園 開智国際大学
雑誌
開智国際大学紀要 (ISSN:24334618)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.59-70, 2021 (Released:2021-03-15)

本稿では,情報セキュリティの構成要素に焦点をあてて,情報セキュリティの特性などを踏まえつつ,要素間の相互関係を見える化できるような構造モデルの構築を試みる。そのために,情報・セキュリティ・文化という視点から情報セキュリティ対策を見直し,情報システムの RASIS を参考に中核的な要素を抽出した。その結果,三方陣とプラトン立体との関係によりバランスのとれた構造モデルと要素間の相互作用サイクルが得られた。その考察においてはモデルの合理性はあるということが示唆された。