著者
野村 恭彦 筧 大日朗
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.148-154, 2014-01-15

サービスシステムのデザインは,サービスそのもののデザインのみならず,そのサービスを取り囲む多様なステークホルダーの社会的行動をデザインすることを意味する.既存の枠組みでは解決できなくなった複雑な問題に対し,多様なステークホルダーを招き入れ,アイディアと社会的ムーブメントを同時に生み出すフューチャーセッション・アプローチは,この目的にきわめて合致した手法である.欧州で広がったフューチャーセンター,日本で広がりつつあるフューチャーセッションの最先端動向を鳥瞰し,よりよいサービスシステムのデザインを行うための洞察を示す.