- 著者
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箕輪 京四郎
- 出版者
- 経済教育学会
- 雑誌
- 経済教育 (ISSN:13494058)
- 巻号頁・発行日
- vol.35, no.35, pp.95-104, 2016-09-30 (Released:2018-08-10)
本稿は「外国為替」を高校生や一般市民に生き生きと教えようとする教案である。「経済」を暗記科目に堕さないように改造する一助になれば,と願う。 まず①外国為替取引の仕組みを図解する。両替など身近な例から導入し,対顧客取引,銀行間取引,為替介入を位置づける。②円高・円安の意味,③なぜ為替レートが変動するのか,そして為替レートが変動すると,何がどう変わるか,④1949年に,なぜ1㌦=360円が設定されたのか,⑤なぜ固定相場制が放棄されたのか,そして,その後の円相場の推移と背景を扱う。 一部,為替相場変動の状況・経緯・背景を,当時の新聞記事や統計によってリアル・追体験的に示す。